こんにちは、カリママです!
「不用品を売って、引っ越し資金の足しになれば…」
そんな軽い気持ちでFacebookマーケットプレイスにソファを出品した私が、まさか逆に現金を失うことになるなんて、夢にも思いませんでした。
商品はすぐに売れ、やり取りもスムーズ。
しかし、そこに仕掛けられていたのは、Venmo(ベンモ)という送金アプリを悪用した巧妙な罠でした。
「あなたのVenmoアカウントをビジネス用にアップグレードする必要がある」
その言葉と偽のメールを信じ込んだ結果、私は300ドルをだまし取られることになったのです。
「自分は大丈夫」と思っていても、相手はあの手この手で信じ込ませてくるんです。
この記事では、私が実際に遭遇した「ソファを売ったはずなのに、なぜか購入者にお金を振り込まされる」という詐欺の手口と、その時の私の心理状態、そして身をもって学んだ教訓をシェアします。
これからアメリカで不用品売買をしようとしている方が、同じ被害に遭わないための注意喚起として読んでいただければ幸いです。
Facebookマーケットプレイスに出品後、すぐに来た購入連絡は詐欺の罠だった!
当時、アメリカ国内での引越しを控えていた我が家。
荷物を減らすためにソファ2つを200ドルで出品したところ、すぐに反応がありました。
しかし、一見スムーズに見えたこの取引こそが、詐欺師による巧妙な「脚本」の始まりだったのです…
なぜ当時の私が全く疑わなかったかというと、相手のプロフィール写真は一見ごく普通のアメリカ人女性で、怪しい点がなかったからです。
また、最初の接触もマーケットプレイスでよくある定型文だったため、「良い人に買ってもらえそうだ」と完全に安心しきっていました。
実際のやり取りは下記のような流れでした↓
出品してすぐに、Messengerで“Is this still available?”(これはまだ入手可能ですか?)という通知が届きました。
「ありますよ。いつピックアップに来られますか?」と返すと、相手はなぜか出品ページに書いてあるはずのことを質問してきました。

ソファの状態はどんな感じ?あとどこに住んでいるの?
私は「説明文を読んでいないだけかな」と解釈し、「コンディションは良いですよ。場所は〇〇です」と丁寧に返信しました。
すると、相手からこう告げられました。

私は地元を離れていて取りにいけないから、いとこに取りに行ってもらうね。彼はあなたの住んでいる場所の近くに住んでるからソファ取りに行くよ。
私は「この人、旅行にでも行ってるのかな」と疑問さえ抱かず、まんまと詐欺師のトークを信じ込んでしまいました。
今振り返れば、この「説明文を読んでいないような質問(Botの可能性)」と「代理人(Cousin)が取りに行く」という言葉こそが、詐欺を見抜くための最初の警告サイン(Red Flag)でした。
「先に支払う」の罠。Venmoとメールアドレスを要求された理由
話がまとまると、相手はすぐに「対面での現金払い」を避け、電子決済サービス(ZelleやVenmo)での先払いを持ちかけてきました。
そして、本来は不要なはずのメールアドレスを聞き出すことで、私を「偽メール」の罠へと誘導したのです。
通常、VenmoはユーザーネームやQRコードがあれば送金できます。
しかし、犯人は「ビジネスアカウントからの送金にはメールアドレスが必須」というもっともらしい嘘をつくことで、私の連絡先を入手しようとしました。
引き取り手が「従姉妹(Cousin)」になった直後、相手はこう畳み掛けてきました。

ZelleかVenmo持ってる? 従姉妹は銀行口座がないから、私が今支払っておきたいの。
「お金を取りっぱぐれるよりは先払いの方が安心かも」と思った私。
Venmoのアカウントリンクを送りました。すると相手は、さらにこう要求してきました。

ビジネスアカウントから送るから、受取人のメールアドレスを入力しなきゃいけないんだ。支払い処理をするからアドレス教えてくれる?
ここで私がメールアドレスを教えると、相手の行動は一気に加速します。

待ってて、今支払うから
その直後、非常に丁寧かつ、どこか不自然に長いメッセージが届きました。
実際に届いたチャットがこちら↓

詐欺師:(支払いは成功したよ!確認メールが君に送られたって通知が来た。メール届いた?今すぐ受信トレイを確認して!!ありがとう。メールで支払いの通知来てるでしょ?)
詐欺師の狙いは、私にVenmoのアプリを開かせることではなく、メール(Inbox)を見させることでした。
「今すぐ確認して!」と急かすのは、冷静にアプリで残高確認をさせないための巧妙な手口だったのです。
偽メールに注意!「300ドルの追加送金」と「リファンド(返金)」の要求
届いたメールには、「あなたのアカウントはビジネス用ではないため、入金が保留されている」という衝撃的な内容が書かれていました。
そして、これを解決するために「購入者が追加で300ドルを払い、アカウント枠を拡大(Expand limit)する必要がある」という謎のルールが提示されたのです。
実際に届いたメールの「Instructions(手順)」欄には、もっともらしい英語でこう書かれていました。
Instructions: Contact the buyer to send in an additional payment of $300.00USD so that your business limit can be expand to unlimited, as soon as this is done we will have no problem crediting your account with the total sum of $500.00 USD immediately.
(手順: 購入者に連絡し、ビジネスアカウントの限度額を無制限に拡大するために300ドルの追加支払いを依頼してください。これが完了次第、合計金額の500ドル(元の200ドル+追加の300ドル)を即座にあなたのアカウントに入金します。)
私がこのメールの内容を相手に伝えると、相手は「困ったな、でもやるしかない」という演技で、畳み掛けるような長文を送ってきました。

そして、犯人は「売主のために一肌脱ぐ」という姿勢を見せてきます。
(詐欺師:君のアカウント制限を解除してお金を受け取れるようにするために、僕が追加の300ドルを支払うよ。 お互いの信頼のためにやってあげる)
ここで犯人は、詐欺において最も強力な「罪悪感」と「責任感」を植え付けてきました。
「僕がリスクを負って300ドルを追加で払うんだから、君は絶対にそれを返してくれるよね?」と、逆に私の信用を試すようなメッセージを送ってきたのです。

Venmoの指示通りに追加送金したら…その分をちゃんと私に返金してくれるって、あなたのことを信じてもいい?
「相手に迷惑をかけている」「疑われてはいけない」 そんな焦りを感じている私に、さらに圧をかける詐欺師。
「Venmoで追加の300ドルを送金完了しました」という偽のスクリーンショットが送られてきました。

これで私は完全に、「早く300ドルを返してあげなきゃ!」という思考に陥ってしまいました。
Facebook公式の警告と、銀行への相談で返金されるまで
「相手を待たせてはいけない」「私のせいで相手のお金が保留になっている」 そんな焦りと責任感から、私はまんまと相手の口車に乗り、指定された送金先へ300ドルを振り込んでしまいました。
送金完了の画面を見た瞬間、ふと冷静さが戻りました。
「あれ? 私、ソファを売るはずだったのに、なんでお金を払ってるんだろう?」
違和感を感じてすぐにインターネットで検索をかけました。
そこで見つけたのが、Facebookの公式ヘルプセンターにある「詐欺を回避する」というページです。
そこには、まさに私が受け取った「ビジネスアカウントのアップグレード」についての警告が、はっきりと書かれていました。
Payment scams: Be careful with fake emails that appear to be from payments apps like Zelle or Venmo asking you to take some type of action before you can accept payment. This may look like an email telling you to upgrade your account or pay a fee.
(日本語訳) ZelleやVenmoなどの決済アプリを装い、支払いを受け取る前に何らかのアクションを求める偽メールに注意してください。これらは「アカウントをアップグレードするため」や「手数料を支払うため」といった内容のメールに見せかけて送られてきます。
「完全にやられた…」 ここでようやく、これが典型的な詐欺の手口だったと確信したのです。
しかし、落ち込んでいる暇はありません。
私はすぐに振り込みに利用した銀行口座のカスタマーサービスに電話をかけました。

“I was scammed.”(詐欺に遭いました)
オペレーターに対し、以下の点を包み隠さず伝えたました。
銀行側で調査が行われることになり、不安な日々を過ごしましたが、数週間後、無事に300ドルが口座に返金されました。
まとめ
今回、私が身をもって学んだ最大の教訓は、「物を売る側が、お金を支払う理由は1ミリもない」ということです。
どんなに相手が丁寧で、もっともらしい理由(ビジネスアカウントや限度額の拡大など)を並べてきても、「売り手が先にお金を払う」というシチュエーションになった時点で、それは100%詐欺です。
Facebookマーケットプレイスを安全に利用するために、以下の3つの点を忘れないでください。
万が一、私のように送金してしまったとしても、絶対に諦めないでください。
すぐに銀行に連絡すれば、私のように返金される可能性があります。行動は1分1秒でも早い方が良いです。
私の体験談が、アメリカ生活で起こりうる詐欺の手口を事前に知り、犯罪やトラブルを未然に防ぐきっかけになれば嬉しいです。


