数年前、ESTA(ビザ免除プログラム)で観光目的でアメリカを訪れたときに、いきなり“別室送り”にされた経験があります!
そのとき私は、アメリカ人の彼(今の夫)に会うために、一度出国してから3週間ほどで再びアメリカに入国しようとしていたのですが…
今回は、そんなヒヤッとしたアメリカ入国トラブルについて、リアルに体験談をシェアします!
なぜ“別室送り”に!? 原因は「短期間での再入国」だった
実はこのとき、私はアメリカから出国して3週間ほどしか経っていない状態で再びアメリカへ入国しようとしていました。
目的は、当時付き合っていたアメリカ人の彼(今の夫)に会うため。観光ビザ免除のESTAで、軽い気持ちで戻ってきただけ…
入国地はカリフォルニアのサンノゼ空港。長旅を終えて、ようやくたどり着いた入国審査で待ち構えていたのは、少し強面の男性審査官でした。彼が私にしてきた質問は…
「アメリカには何しに来たの?」
「滞在期間は?」
「仕事は何してるの?」
と、やや質問攻め。そして明らかに”不審な目”で見ているのがわかったんです。
もちろん「彼氏に会いにきた」などとは答えず、共通の友人がいたため、その子に会いにきたと答えました。
しかし、あ、この感じ…やばいやつだと、嫌な予感がしていたら、案の定。
スマホを袋に入れられて没収→そのまま別室へ連れて行かれる…
…はい、これが私の人生初の“別室送り“でした。
”別室送り”の実態:孤独の待機時間
入国審査官に「ちょっとこっちへ来て」と言われてからの流れは、とにかく不安だらけでした。
まず、スマホとパスポートを没収されます。
「え、スマホも…?!」と思いますよね?でも本当に持ち物を全部預けさせられます。つまり、誰とも連絡が取れない状態になるんです。
(この時点で、彼に「到着したよ」って連絡もできず。)
そして案内されたのが、いわゆる“別室”。無機質な部屋に通され、そこにはすでに数人のアジア人女性が沈黙の中、順番待ちをしていました。
「…うわ、終わったかも。」正直、そう思いました。部屋の空気が重すぎて、誰一人話す人もいない。聞こえるのは、時折名前を呼ばれて奥に連れていかれる音だけ。
まさか自分が、こんなドラマみたいな場面にいるとは思ってもいませんでした。
別室で聞かれたこと・見られたこと
別室では「名前が呼ばれるまで、席についてスマホは触らず待っていてください」と案内されました。
唯一ありがたかったのは、室内にトイレがあったこと。ちょっと緊張しすぎて、お腹も落ち着かない…そんな状況でもトイレがあるのは地味に救いでした。
数十分ほど経ったころ、ようやく私の名前が呼ばれ、受付カウンターのようなブースへ。
そこで私は、事前に準備していた 日本での仕事の契約書や賃貸契約書のPDFファイルを、審査官に提示しました。
「これは今の仕事の契約書で、こっちは日本の家の契約です」と説明。
すると審査官は、「…あれ?なんだ、全然怪しくないじゃん」とでも言いたげな表情に。
やりとりはわずか10分もかからず終了。無事に「OK、通っていいよ」と言われて、ようやく解放されました!
別室送りにならないために注意したいこと
アメリカ入国で ESTAを持っていても、入国が100%保証されているわけではありません。
特に、前回の出国からあまり日が経っていない状態での再入国は、要注意!
入国審査官に怪しまれると、即・別室送りの可能性も。以下のポイントをしっかり押さえておくことで、リスクを減らせます。
- 短期間での再入国は「理由」を明確に!
- 帰国する気がある」証拠を提示できるように!
まず、旅行の目的、誰と会うのか、どこに滞在するのかを具体的に説明できるようにしておきましょう。
そして、審査官と話す時は挙動不審にならず、堂々と話しましょう!
「私は日本に帰ります、違法滞在なんてしませんよ」とアピールできるように、以下のような書類をスマホや紙で準備しておくと安心です。
- 復路(帰り)の航空券のEチケット
- 日本での勤務先の契約書や在籍証明
- 賃貸契約書など、日本に生活基盤があることを示せる書類
- アメリカでの滞在先の住所(ホテル予約 or 滞在先の友人宅など)
このように、ちょっとした心構えと準備で、別室送りリスクはかなり下げられます。
旅行や彼との再会を台無しにしないためにも、事前にできる備えはしっかりしておきましょう!
まとめ
今回のことでわかったのは、「ESTA=無敵」ではないということ。
たとえビザなしで入国できても、入国審査官の判断ひとつで、別室送りや入国拒否の可能性もあるんです。
恋人に会いに行くだけでも、頻繁すぎると「不法就労や滞在の疑い」がかけられることも。
私のように焦らないためにも、きちんと証拠を持って、冷静に対応できるようにしておきましょう!
アメリカ入国は、「愛だけじゃ乗り越えられない壁」もあるかもしれません…
これから渡米予定の方の参考になれば嬉しいです。