アメリカでの出産、楽しみな反面、「どうしたらいいんだろう…」と不安もありますよね。
特に「バースプラン」は、日本ではあまり馴染みがないから何を書けばいいのか迷うママも多いはず。
実はこれ、アメリカでの出産をスムーズに、そして「自分らしいお産」 にするための最強のツールなんです!
この記事では、バースプランの書き方とポイントをわかりやすくご紹介します!
バースプランとは?
「Birth Plan(バースプラン)」とは、出産に関する自分の希望をまとめた文書のことです。
アメリカの病院やバースセンターでは、多くの場合「事前に希望を伝えることが推奨されており、書面にしておくことで医師や助産師がスムーズにサポートしてくれます。
書き方に決まりはなく、ネットで公開されている好きなテンプレートをダウンロードして書き込むのもいいですし、自分の希望に合わせて一からオリジナルで作るのもOK。
大切なのは「自分の希望をまとめること」です。
バースプランに書くべき内容
バースプランには自由に希望を書けますが、基本的な枠組みさえ把握していれば安心です。
特に以下の1〜8の項目は、多くの病院で確認される内容なので、必ず入れておくのがおすすめです!
- [BASIC INFORMATION] (基本情報)
- [PLEASE NOTE] (特記事項)
- [LABOR] (陣痛中の希望)
- [DELIVERY] (分娩時の希望)
- [UNLESS IT’S NECESSARY, WE DO NOT LIKE TO DO THE FOLLOWING] (必要がない限り避けたいこと)
- [IN CASE OF C-SECTION] (帝王切開になった場合の希望)
- [AFTER THE DELIVERY/NEWBORN CARE] (出産後/新生児ケア)
- [ADDITIONAL REQUEST] (その他の希望)
それぞれの項目にどんなことを書けばよいかは以下を参考にしてください!
1. [BASIC INFORMATION] (基本情報):
・名前/出産予定日/パートナーの名前/緊急連絡先など
2. [PLEASE NOTE] (特記事項):
・アレルギー/特に強調しておきたい希望など
(母国語が英語ではないので常にパートナーに通訳してもらいますと私は記載しました。)
3. [LABOUR] (陣痛中の希望):
・無痛分娩を希望するのか
・音楽を流したい/照明を落としたい/エアコンを消したいなど
・パートナーやドゥーラの立ち合いなど
4. [DELIVERY] (分娩時の希望):
・出産時の体位(例:仰向け、四つん這いなど)
・臍の緒を誰が切るか
・会陰切開についての希望
5. [UNLESS IT’S NECESSARY, WE DO NOT LIKE TO DO THE FOLLOWING] (必要がない限り避けたいこと):
・陣痛促進剤の使用有りか無し
・吸引分娩/帝王切開など
6. [IN CASE OF C-SECTION] (帝王切開になった場合の希望):
・パートナーの同席希望か
・カーテンを下げて赤ちゃんが生まれる瞬間を見たいかどうか
・産後すぐにカンガルーケアをしたいかどうかなど
7. [AFTER THE DELIVERY/NEWBORN CARE] (出産後/新生児ケア):
・出産直後のカンガルーケア
・母乳育児の希望
・新生児への注射(ビタミンK、ワクチンなど)に関する希望
8. [ADDITIONAL REQUEST] (そのほかの希望):
・写真や動画撮影について
・特別にお願いしたいことなど
(私は日本の出生届を提出するためドクターからのサインが欲しいですと記載しました。)
書き方のポイント
バースプランを書く際におさえておきたいポイントは大きく三つあります。
- シンプルで読みやすくすること
- 自分の希望するお産を柔らかい表現で伝えること
- 「医学的に必要な場合は柔軟に対応します」という姿勢を示すこと
1. シンプルで読みやすくするために、全体の構成は1ページに収めるのが理想!なぜなら、入院時に渡してすぐに目を通してもらえるから。多くても2ページに収めましょう。
また、2ページになるのであれば二枚をホチキスで留めて渡しましょう。裏面に印刷しても、見てもらえないことがあるので。
2. 「絶対にやらないで」ではなく「可能であれば〜」とすると、医療チーム側も受け入れやすく、コミュニケーションがスムーズになります。
3. 安全と希望のバランスを取ることはとても大切です!トラブルや誤解も避けられるため、「医学的に必要な場合は柔軟に対応する」という姿勢をプラン内でも示しましょう!
バースプラン内で必ず強調したい部分には、大文字+太文字にすることを忘れずにしましょう!
書き方の具体例と英語フレーズ
書き方としては、最上部に1の基本情報を書き、その下に2〜8の項目をそのまま見出しとして箇条書きなどで見やすく並べましょう。
下記にそれぞれの項目に書く内容を英語で記載しているのでそのままコピぺして使えます!
[BASIC INFORMATION]
Name: HANAKO YAMADA Date of Birth: 2000/01/01
Partner’s Name: TARO YAMADA Due Date: 2000/01/01
[PLEASE NOTE]
・I have a severe allergy to PENICILLIN. (ペニシリンに重度のアレルギーがあります)
[LABOR]
・I perfer to have my own snacks + fluids for as long as possible. (可能である限り、自分のお菓子と水分を取っていたいです)
・I prefer to NO IV unless it’s medically necessary. (医学的に必要でない限り、点滴はしたくない)
・I prefer to have Epidural. (エピデュアルを希望します)
[DELIVERY]
・I prefer the partner to cut the umbilical cord. (臍の緒はパートナーに切ってもらいたいです)
・I prefer upright position for pushing if possible. (分娩時は可能であれば起き上がった状態でいきみたいです)
[UNLESS IT’S NECESSARY, WE DO NOT LIKE TO DO THE FOLLOWING]
・Unless it’s medically necessary, we would like to AVOID PITOCIN, ROUTINE EPISIOTOMY, VACUUM/FORCEPS. (医学的に必要でない限り、陣痛促進剤、会陰切開、吸引/鉗子分娩は避けたいです)
[IN CASE OF C-SECTION]
・If C-section, partner PRESENT and immediate skin-to-skin if safe. (帝王切開時には、パートナーの同席と安全であればスキントゥースキンを希望する)
[AFTER THE DELIVERY/NEWBORN CARE]
・Immediate skin-to-skin and breastfeeding initiation. Please consult parents before routine shots/ meds unless emergency. (出産直後はスキントゥースキン、授乳開始を希望します。ワクチンや投薬は緊急時以外は必ず親に確認してください。)
[ADDITIONAL REQUEST]
・Photos/video allowed. Please contact my mother (name/phone) after birth. (写真/動画撮影可。出産後は母(名前/番号)へ連絡をお願いします。)
まとめ
アメリカで出産する際、バースプランは「自分らしいお産」を叶えるための大切なツールです。
基本の8項目をおさえておけば、医療スタッフにも伝わりやすく安心です。
大切なのは…
1. シンプルで読みやすいこと
2. 自分の希望するお産を柔らかい表現で伝えること伝えること
3. 「医学的に必要な場合は柔軟に対応します」という姿勢を示すこと
この3つを意識するだけで、病院とのやり取りがぐっとスムーズになります。
バースプランは「理想を叶えるリスト」であると同時に、「医療チームとのコミュニケーションツール」。
しっかり準備して、自分も赤ちゃんも安心できるお産に備えましょう!