こんにちは!七匹の猫と一児の母のカリママです。
「アメリカでフィギュアスケートを教えてみたい!」と思っても、いざ始めようとすると「何から準備すればいいの?」と疑問だらけになりますよね。
実は私、アメリカで子育てをしながら「やっぱり大好きなスケートに関わりたいな」「こっちでインストラクターとして教えてみたいな」と思い立ち、実際に現地のリンクで指導を始めるための準備を進めてきた者です。
でも、いざ動き出してみると「日本で滑っていた頃の経験やバッジテストってどう扱われるの?」「元トップ選手みたいな経歴がないと無理なのかな?」「アメリカ専用の講習や資格って何が必要?」と、分からないことだらけで最初は本当に手探り状態でした。
色々と調べて手続きを進める中で分かったのですが、アメリカで教えるといっても、初めて氷に乗る子どもたち向けのグループレッスンなのか、個人レッスンなのか、それとも本格的な選手を育てるのかで、求められるスケーティングのレベルも準備する書類も全然違っていたんです。
今回は、私自身が実際に調べ、就活を通してわかったリアルな体験をもとに、アメリカでフィギュアスケートコーチになるために必要なものをわかりやすくまとめてみました!
アメリカでスケートコーチになるには?教えるポジション別の必要資格と求められるスケートレベル
「フィギュアスケートを教える」と言っても、アメリカでは教える対象によって、求められるスケーティングのレベルも準備する資格もガラリと変わってきます。
まずは「自分がどのポジションで誰を対象に教えたいか」を整理してみると、今何を用意すればいいのかが見えやすくなります。
1. 初心者・子ども向けグループレッスン
初めて氷の上に乗る小さな子どもたちや、趣味で始めたい大人向けのクラスを担当するインストラクターです。アメリカで指導をスタートするなら、ほとんどの人がここからの一歩になります。
「ダブルジャンプやトリプルジャンプが跳べないとダメなのかな?」と思いがちですが、まったくそんなことはありません!
日本のバッジテストで言えば、初級〜数級程度のエッジワークや基本の滑走がしっかりできていれば十分教えられます。
それよりも大切なのは、初めてで怖がっている子を笑顔にしたり、安全な転び方や起き上がり方を楽しく分かりやすく伝えられるかどうか。
事前準備として「Learn to Skate USA」へのインストラクター登録や、後ほどお話しする安全講習などをクリアすればスタートできます。
2. プライベートレッスン
生徒さんと1対1でじっくり教えていくスタイルです。
グループレッスンで慣れてきた生徒さんから「もっと上手になりたいからマンツーマンで教えて!」と頼まれたり、リンクと契約して枠をもらったりして始まります。
求められるレベルとしては、基本的なスピンやシングルジャンプ、きれいなスケーティングのお手本をしっかり見せてあげられる技術があると安心です。
また、プライベートレッスンを受け持つようになると、リンクごとの契約形態(スタッフ雇用なのか、リンク代を払って教える独立契約なのか)の確認や、万が一のための個人賠償責任保険への加入などが求められるケースが多くなります。
3. 競技選手・アスリート育成(USFS公式テスト・競技会帯同)
アメリカの公式テスト(US Figure SkatingのSkating SkillsやSinglesなど)の合格を目指す選手や、大会に出場するジュニア・シニアの選手を育てる本格的なコーチです。
このポジションになると、高度な技術指導はもちろん、自身にも日本のバッジテスト上位級や大会実績などのバックグラウンド、そしてアメリカの採点基準やテスト制度への深い理解が求められます。
資格面でも、U.S. Figure Skatingのコーチ登録(Coach I.C.E.)や、指導者としての継続教育講習(CEU)の受講など、かなり本格的で専門的なステップが必要になってきます。
アメリカでスケート指導を始めるなら必須!共通の登録・安全講習・手続き
どのポジションで教えるとしても、アメリカでコーチとして指導するためには、必須の手続きや安全講習があります。
最初は「英語のサイトで講習を受けたり登録したりするの、ちょっとハードルが高いな」と身構えてしまうかもしれませんが、手順自体は決まっているので、ひとつずつ順番に進めていけば大丈夫です!
1. 指導者団体へのメンバー登録(Learn to Skate USA / USFS)
まずは自分が教えるプログラムの統括団体に、インストラクターやコーチとしてのメンバー登録を行います。
初心者のグループレッスンを担当する場合は「Learn to Skate USA」のインストラクター登録、プライベートや選手育成に関わる場合は「U.S. Figure Skating(USFS)」へのコーチ登録がベースになります。
実際に、Learn to Skate USAのインストラクターとして登録すると、こんな風にポータル画面でクリアすべき項目が一覧で確認できます。

緑のチェックマークがすべて揃えば準備完了です!
2. バックグラウンドチェック
アメリカで子どもに関わる仕事をする際には欠かせない手続きです。
18歳以上の指導者は全員対象で、オンライン上で個人情報や住所履歴などを入力して申請します。
審査完了まで数日から数週間かかることもあるので、教えたい時期が決まったら早めに進めておくのが安心です。
3. SafeSport講習
こちらもアメリカのスポーツ界全体で徹底されている、子どもの安全や権利を守るためのオンライントレーニングです。
ハラスメントの防止や適切な距離感、安全な環境づくりについての動画を視聴し、章ごとの確認テストを受けながら進めていきます。
すべて英語ですが、日本語での受講も可能でです。内容はとても実践的で、アメリカで教える上での大切なルールをしっかり学べます。
4. CPR / ファーストエイド(救急救命)と保険
リンクや所属先によっては、CPR(心肺蘇生法)やファーストエイドの修了証の提出が求められます。
地元の講習センターやアメリカ赤十字などのオンライン+対面実技クラスで比較的スムーズに取得できます。
また、個人でプライベートレッスンを行う場合は、自分自身を守るための個人賠償責任保険への加入も確認しておきたいポイントです。
こうして並べると少しやることが多く感じるかもしれませんが、どれも「生徒たちが安全に、安心してスケートを楽しめる環境を作るための大切なステップ」ばかりです。
焦らずに一つずつ手続きを済めせていきましょう。
英語力はどれくらい必要?アメリカのリンクで教えるときに大切なコミュニケーション
手続きや資格と同じくらい、「英語でちゃんと指導できるかな?」「専門用語を英語で説明できるか不安」と心配になる方も多いと思います。
私も最初はドキドキしていましたが、実際に現地の雰囲気を見てみてわかったのは、難しい単語を流暢に並べることよりも、もっと大事なコミュニケーションのポイントがあるということでした。
1. 完璧なペラペラ英語よりも「ポジティブな声かけ」が一番
特に初心者の子どもたちを教えるグループレッスンでは、難しい文法や長々とした説明は必要ありません。
それよりも、アメリカのレッスンで何より重視されるのは「褒めて伸ばすポジティブなエネルギー」です!
「Great job!」「You did it!」「Bend your knees!」など、短くて分かりやすいフレーズを笑顔で明るくかけてあげるだけで、子どもたちはぐんぐん心を開いてくれます。
ジェスチャーを交えながら大きめのリアクションでお手本を見せてあげるほうが、言葉以上にしっかりと伝わります。
また、インストラクター専用ページから各クラス(Snowplow SamやBasicなど)のウォームアップ手順や指導スクリプト、ミニゲームのアイデアなどの教材を自由にダウンロードすることができます。

これを見ながらレッスンの流れや英語の言い回しを予習できるので、心強いです!
2. スケート用語は教えながら少しずつ慣れていけば大丈夫
「スケートの専門用語やレッスンの進め方を、英語で全部ゼロから考えるなんて無理」と不安になるかもしれませんが、実は心配いりません!
Learn to Skate USAのインストラクター登録を完了すると、専用ポータルから指導用のスクリプトやウォームアップの手順、クラスごとの指導マニュアルがすべてダウンロードできるようになっています。
「このクラスではどう声をかけるか」「どんな言葉で動きを説明するか」がすでに分かりやすくまとまっているので、自分で難しい英語のフレーズを考える必要はほとんどありません。
ポータルの教材に目を通しておくだけで、「あ、こうやって言えばいいんだ!」と自然に言い回しが頭に入ってきます。
日本のスケート用語との違いも教材を読みながら少しずつ慣れていけば十分ですし、あとはリンクの上で笑顔と一緒に声に出していくだけでオッケー。
3. 保護者との挨拶と「できたこと」のシェア
レッスン前後の保護者の方とのやり取りも、フレンドリーな挨拶ができれば十分です。
「今日はひとりで立ち上がれるようになりましたよ!」「すごく上手に滑れていました!」といった、お子さんの小さな成長や頑張りを笑顔でシェアしてあげるだけで、とても喜ばれて信頼関係につながっていきます。
英語力に自信がなくても、「スケートが好き」「子どもたちに楽しく滑ってほしい」という気持ちと笑顔があれば、アメリカのリンクの温かいコミュニティはしっかり受け止めてくれるはずです。
まとめ
「アメリカでスケートを教えてみたい」と思ったとき、最初は何から手をつければいいのか分からず、英語や手続きの多さに困惑してしまうかもしれません。
私もいざ始めようとしたときは「本当に私にもできるのかな?」と不安でいっぱいでした。
でも、実際に一つずつ講習を受けたり登録を進めたりしていくうちに、求められているのは特別な実績ではなく、「スケートの楽しさを伝えたい」という純粋な気持ちなんだと実感しました。
初心者のグループレッスンからスタートするのであれば、高難度のジャンプや完璧な英語力にとらわれる必要はありません。
日本で培ってきたスケートの基礎や、子どもたちを温かく見守る笑顔は、アメリカのリンクでも大きな強みになります。
手続きや安全講習はいくつかありますが、焦らずひとつずつクリアしていけば必ず道は開けます。
この記事が、同じようにアメリカで大好きなスケートに関わりたい、新しいチャレンジをしてみたいと思っている方の背中をそっと押すきっかけになればとても嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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