こんにちは、カリママです!
アメリカでF-1ビザを取得し、学業に励む中で、多くの学生が次に目指すのは OPT(Optional Practical Training)です。
OPTビザは、自分の専攻分野に関連した仕事をアメリカで経験できる機会であり、将来のキャリア形成にとって非常に価値があります。
ただし、申請にはタイミング・書類準備・学校との調整・審査期間などさまざまな条件と注意点があります。
この記事では、F-1ビザ保持者がOPTビザを申請する方法を解説します。
OPTビザとは?
OPT(Optional Practical Training)ビザとは、F-1ビザを持つ留学生が、自分の専攻分野に関連した仕事をアメリカで一定期間行うことを許可される制度です。
アメリカでの学びを、実際の職場で活かす貴重なチャンスであり、留学後のキャリア形成や実務経験の獲得に大きく役立ちます。
OPTビザには大きく分けて2種類あります:
- Pre-Completion OPT(在学中OPT):学校に在籍しながら働く場合に利用。
- Post-Completion OPT(卒業後OPT):プログラム修了後にフルタイムで働くことができる一般的な形。
通常はPost-Completion OPTビザを申請するケースが多いと言われています。
OPTビザを申請するための前提条件
OPTを申請するには、まずF-1ビザステータスを維持した状態で、フルタイムで少なくとも1学年以上在籍していることが条件です。
また、現在の学位レベルで既にOPTを使い切っていないこと、そして在学中・修了後のどちらのタイミングで申請するかを明確にしておく必要があります。
基本的に、多くの学生が申請するのはPost-Completion OPTビザです。これは、プログラム修了後に専攻分野に関連した職種で最大12ヶ月間働くことを許可する制度です。
私の場合、UC San Diego Extended Studiesで以下の二つのコースを受講しました:
- TEFL(Teaching English as a Foreign Language)コース
- Businessコース
👉 他のプログラムも気になる方は、UCSD Extended Studiesのコース一覧をチェックしてみてください。
これらのコース修了後のOPT期間中に選べる仕事は、「英語教育」や「ビジネス関連」などの専攻分野に直接関係する職種に限定されます。
例えば、英語学校のアシスタントや語学教材の開発、国際ビジネスサポート、マーケティング関連の業務などが該当します。
ここで大事なポイントが、OPTビザが「どんな仕事でもできる自由な就労ビザ」ではなく、学んだ分野を実務で活かすための制度だということです。
専攻内容と職種の関連性が薄いと認められない場合もあるため、自分の学んだプログラムに沿った就業先を選ぶことが大切です。
もし分野の関連性が薄いと判断されると、EAD(就労許可)を得ても問題視される場合があるので要注意しましょう。
また、OPTビザ申請の際には、学校(DSO:Designated School Official)からの推薦付きI-20の発行が必要です。
これは「この学生は専攻分野に関連する就労を目的としてOPTを申請しています」という学校側の公式承認となるため、まずは学校のOPTビザ担当オフィスに相談して進めましょう。
OPTビザ申請のタイミングと期間制限
OPTビザの申請には、「申請できる期間」と「就労を始められる期間」が厳密に定められています。
このタイミングを間違えると申請が受理されなかったり、EADカード(就労許可証)が届くのが遅れて就職開始がずれることもあるため、スケジュール管理がとても大切です。
申請できる時期
Post-Completion OPTビザの場合:
プログラム修了日の90日前から申請開始可能で、修了後60日以内が申請の締切。
つまり、修了日の前後150日の間に申請を行う必要があります。この「150日ルール」の中で、最も理想的なのは修了の2〜3か月前に申請を出すことです。
USCISの審査には通常2〜4か月かかるため、卒業してすぐに働き始めたい人は、早めにI-765(OPT申請書)を提出しておくのがポイントです。
OPTの開始日の選び方
OPTの開始日は、プログラム修了日の翌日から60日以内で自由に指定できます。
例えば、1月10日に修了した場合、3月10日までの間で開始日を選ぶことができます。
開始日を早く設定すると、早く働ける代わりにOPT終了も早まります。逆に遅く設定すると、準備期間は取れますが、失業日数のカウントが早く始まってしまうこともあります。
そのため、自分の就職予定や帰国計画に合わせてバランスよく決めることが大切です。
失業日数の制限
OPT期間中には、最大90日間の失業が認められています。
これは「EADカードに記載されたOPT開始日」から起算され、仕事をしていない日数が累計で90日を超えるとステータス違反となる可能性があります。
たとえ無給でも、専攻分野に関連したインターンやボランティアであれば「就労」としてカウントされる場合もあります。
そのため、最初の数週間は無給でもいいので早めに関連分野の職務経験を始めておくと安心です。
学校との手続き:OPT推薦I-20の取得
OPTを申請する前に必ず行う必要があるのが、学校(DSO: Designated School Official)からのOPT推薦I-20の発行手続きです。
このI-20は、OPT申請において最も重要な書類のひとつであり、USCISに提出する正式な推薦状のような役割を持ちます。
UC Sn Diego Extended Studiesでの申請の流れ
私の場合は、UC San Diego Extended StudiesでTEFLコースを修了後、ビジネスコースを受講し、両コース修了後にOPTを申請しました。
申請の手続きはすべて学校のInternational Student Services Officeを通して行いました。
OPT申請フォームの提出
UCSDでは、オンラインフォーム経由で申請できる仕組みになっており、UCSDの留学生ポータル上で、OPT申請フォーム(Request for OPT Recommendation)を記入します。
必要書類の提出
下記の必要書類をオフィスのメール宛に送ります。
- パスポートのコピー
- I-94(入国記録)のコピー
- 最新のI-20(プログラム修了が確認できるもの)
- SEVIS番号の確認
- OPT申請理由
DSOとの確認・面談(オンラインまたはメール)
DSOが内容を確認し、「専攻分野に関連する就労目的であること」を確認します。必要に応じて、メールで補足質問が来る場合もあります。
私はオフィスでの面談をスケジュールし、アドバイザーにOPTについてわからないことを相談しました。
OPT推薦I-20の発行
すべての確認が完了すると、OPT推薦付きのI-20が発行されます。
このI-20には、SEVISページに「OPT Recommendation」と明記され、申請日・プログラム終了日・OPT期間などが記載されています。
私はDSOとのやり取りをメールで行い、オフィスでの面談を経て、申請から約1週間後に新しいI-20が発行されました。
その後、このI-20を使ってUSCISにOPTアプリケーション(I-765)を提出しました。
UC San Diego Extended Studiesのオフィスは非常に丁寧で、メールの返信も早く、ビザ申請サポートも手厚く心強かったです。
社会人留学生の場合、在学中に仕事の予定や帰国準備も重なることが多いので、「早めに動く」「記録を残す」「DSOに遠慮なく質問する」の3点を意識すると安心です。
USCISへのOPT申請(I-765)の提出方法
OPT推薦I-20を受け取ったら、いよいよUSCISに対してOPT申請を行います。
👉 OPTのオンライン申請は、USCIS公式ポータルから行えます。
この申請が承認されると、OPTで働くために必要な就労許可証であるEADカード(Employment Authorization Document)が発行されます。
申請フォーム:I-765
USCISに提出する主な書類は、Form I-765(Application for Employment Authorization)です。
これはOPTを通じて就労許可を申請するための正式な書類で、オンラインまたは郵送のどちらかで提出できます。
オンライン申請(USCISアカウント経由)が主流で、手続きの追跡も簡単なのでおすすめです。
提出後は「Case Number」が発行され、USCISのポータルで進捗状況を確認できます。
必要書類
OPT申請時には、以下の書類をそろえて提出します:
- OPT推薦付き I-20(30日以内に発行されたもの)
- I-765申請フォーム
- パスポートのコピー
- I-94
- 過去のI-20コピー(全ページ)
- 顔写真(USCIS規定サイズ:2×2インチ)
- 支払い情報(クレジットカードまたは電子送金)
- サイン入りの電子署名
USCISは、書類不備や署名忘れによるリジェクト(却下)が非常に多いので、提出前に必ずオフィスで確認してもらうのがおすすめです。
私の申請タイムライン
私の場合は、UC San Diego Extended StudiesのTEFLコース修了後にビジネスコースを受講し、その分野に関連するOPTを申請しました。
スケジュールは以下の通りです:
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 【2024年9月15日】 | USCISにOPTアプリケーション(I-765)を提出。 |
| 【2024年10月18日】 | OPT承認通知(Approval Notice)がメールで届く。 |
| 【2024年10月26日】 | SSNカードとOPTビザ承認通知書が自宅に到着。 |
| 【2024年10月27日】 | EADカードが届く。正式にOPTステータスが有効に。 |
申請から承認までは約1か月、EADカードの到着までは約6週間でした。
時期によっては審査に3か月以上かかることもあるため、余裕をもった申請スケジュールが大切です。
※タイムラインには個人差があります。
提出時の注意点
OPTアプリケーションを提出する時は以下の注意点に気をつけましょう:
- OPT推薦I-20の発行日から30日以内にUSCISへ提出すること。(期限を過ぎると無効になります)
- 修了日後60日以内でなければ申請できないため、スケジュールを正確に把握しておくこと。
- 申請後は、USCISからのレシートメール(Case Number)を必ず保存しておくこと。(進捗確認や雇用開始日設定に必要)
私が申請した時は、申請直後にUSCISのマイページにログインすると、「Case Received(申請受付)」→「Case Approved(承認)」→「Card Was Mailed(カード発送)」というステータスが順に更新されました。
メールでの通知も届くため、ステータスを定期的に確認しながら安心して待つことができます。
ただし、繁忙期である夏や年末には承認まで2〜3か月かかることもあるため、就職開始予定日の3か月前には申請を完了させておくのが安全です。
承認後:EADカード受領と就労開始の流れ
USCISでOPT申請が承認されると、正式なEADカードが郵送で届きます。
このカードを受け取るまでは、たとえOPTが承認されていても働き始めることはできません。EADカードが届いて初めて、OPTステータスでの就労が可能になります。
EADカードとは?
EADカードは、OPT期間中にアメリカで合法的に働くための身分証のことです。
カードには以下の情報が記載されています:
- 氏名
- 生年月日
- 就労許可の開始日・終了日
- USCIS番号(A-Number)
- 写真
カードに記載された「Valid From(有効開始日)」以降にのみ働くことができます。それ以前に就労を始めると、ステータス違反となるので注意しましょう。
カード受領までの流れ
私の場合、OPT申請を2024年9月15日に提出し、10月18日にApproval Notice(承認通知)が届いたあと、カード関係の書類が次のように届きました:
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 【2024年10月18日】 | USCISからOPT承認通知(Approval Notice)のメールが届く。 |
| 【2024年10月26日】 | SSNカードとOPTビザ承認通知書が自宅に到着。 |
| 【2024年10月27日】 | EADカードが郵送で届き、正式に就労が可能になる。 |
「USCIS Official Mail」と記載された白い封筒が郵便箱に届き、中にきちんとカードが入っていました。
※受領スケジュールには個人差があります。
EADカードが届いたらやるべきこと
1.SSN(Social Security Number)の確認:SSNカードが別送で届きます。もし申請時にSSNを同時申請していれば、自動的に送付されます(私の場合は10月26日に到着)。これがあれば給与処理や税金の手続きもスムーズに行えます。
2.カード内容を確認する:名前・生年月日・有効期間(Start/End Date)に誤りがないかチェックします。
3.学校に報告(SEVIS更新):学校のオフィス(DSO)に、EADカードのコピーを提出。SEVIS上でOPT承認情報を更新してもらう必要があります。
4.雇用開始の準備:OPT期間中に就く仕事は、専攻分野(例:英語教育・ビジネス関連)と関係があるものでなければなりません。就職先が決まったら、学校を通じて必ず雇用先情報をSEVISに報告しましょう。
就労開始までの準備ポイント
EAD開始日前に働かないこと:雇用主が開始日を早めたいと言っても、EADに記載された日以降でなければ就労できません。
失業日数のカウントに注意:OPT期間中は最大90日間の失業が許容されています。
それを超えないよう、早めに仕事を確保しておくのがおすすめです。
住所変更・雇用先変更は必ず報告:SEVISポータルまたは学校を通して更新する必要があります。
OPT承認後にすべきことを簡単にまとめると:
- EADカードの確認
- 学校・SEVISへの報告
- EAD開始日以降に就労スタート
この3つをきちんと守れば、安心してOPT期間をスタートできます。
私の場合、カード到着後もなかなか就職先が見つからず苦戦したので、もっと前々から準備をしていればと後悔しました。
まとめ
OPTは、留学で得た知識を実際の職場で試せる貴重な機会です。
申請には時間も準備も必要ですが、早めの行動と正確な手続きを心がければ、スムーズに進められます。
私自身、努力してきた学びが現地での実務につながる経験は、本当に大きな成長の機会でした。
留学の学びを「実践」につなげる最初の一歩として、OPTに挑戦する価値は大いにあります。
きっとあなたの留学経験が、次のキャリアの扉を開いてくれるはずです!


